自然界の動きには、エネルギーはポテンシャルの大きい方から小さい方へ流れようとする法則性があります。
技術も同様に、高い技術程その拡散は、速く、かつ、広範囲に及ぼうとします。
I T (情報通信技術) は、多くの企業にとって目的というよりは段取技術(手段)であると思われていますが、この高度の先端技術は、今や一国どころか、地球全域を含め宇宙空間すらも包み込んでいます。こういった視点から、
I T は、 企業が収益性の増大を図るためにも、 この知的資産の強化策への投資は、不可欠な課題となっています。然しながら、I
T には、ハイテクノロジー要素が多いために、既に、導入して活用を始めている企業と、それが不十分な企業間とに格差が広がりつつあることも現実です。企業は、規模の大小もさることながら、質を問われている時代です。I
T のグローバル化(全世界化)が、それに拍車をかけています。
2.I T 化は企業の「知能化」
I T は、 未だ、発展途上の技術です。 現今、 パソコンの存在すら脅かすようになっている携帯電話等の目覚ましい変化もその一例です。
また、資源(自然) → 生産(人工) → 流通(流動) →
市場(消費) → 資源 →という自然界の循環系が、現代社会では、→ 消費 → 資源 → ・ のラインでの不連続
(非還元的) 現象が環境汚染となっています。このような問題も、I T による支援システムから解決を目指しています。
30 年程も以前からあった異業種交流も、 I T 時代に入って地域の枠を越えて急速な進展を見せています。業界、地域そして国の各レベルの情報ネットワークで連携する時代に、一足でも出遅れがあれば、
競争の激しい業界から失速しかねない情勢です。
多くの企業は、生産、 流通活動に必要な知識や情報を、その活動の中で相互に活用しなければなりません。 産業構造の変革は、
技術開発すらオープン化を迫っています。
今日、 あらゆる産業分野に適用可能なテクノインフラ(技術情報基盤)の構築が急がれています。このような基盤の整備は、既に、欧米では始まっています。
I T は、その活用の如何によっては、 企業を知能化 (編成、統制、監査) する機能があります。企業経営者の認識は、自らの企業を知能化の方向にあるとも言えます。
3.I T ベンチャーに参画を
I T 革命は、人類という生物集団の、一つの「進化」という見方があります。
バイオテクノロジーの進歩と相俟って、DNA(核酸の一種)を、ゲノム(遺伝子)情報の媒体とする考え方から、その膨大なゲノム情報がプログラムされているDNA
のシステム・モデルをヒントに、近い将来に向けての、「分子メモリ・分子コンピュータ」の実現を図る動きも始まっています。
21世紀の3大最先端技術となるのは、I Tとバイオテクノロジ-(特にゲノム)、そしてナノ(10億分の1メートル)テクノロジーと言われています。
日本は、その I T ですら世界のテンポから些か遅れ気味です。是非、この機会に「とやま I T ベンチャー協議会」にいきることをお勧め致します。